シンガポールの独特な文化や特徴10選!知っておくべきポイントも
シンガポールには独特な文化やシンガポール人の特徴があります。なかには日本人が理解し難いものもあり、移住者が困惑してしまうことも。この記事では、シンガポール人の独特な文化や特徴を10個まとめ、またそんなシンガポール人と仲良くなるために知っておきたいポイントを紹介します。
シンガポールへの移住や転職を検討しているなら、ぜひ参考にしてください。また、シンガポールで働きたい方は、現地の人材紹介会社Good Job Creationsをご活用ください!無料相談も実施しています!
シンガポール人とのコミュニケーション編
1. 英語が英語に聞こえない
シンガポールに来た日本人が最初に苦しむことといえば「シングリッシュ」の聞き取りです。シングリッシュとはシンガポール人が話す訛りの強い英語のこと。ネイティブでさえ聞き取れないといわれることもあります。
最初は彼らの話す言葉が英語であることすら気づけないかもしれませんが、慣れると意外と日本人には聞き取りやすいものです。シンガポール人からすると、日本人の英語もわかりにくいはず。たとえ聞き取れなくても、お互い様の精神で一緒に会話を楽しみましょう。
2. 会話の途中で急に中国語が混じる
「英語の訛りが強いから理解できないのかな」と思って一所懸命聞いてたら、実は途中から中国語に変わっていることがよくあります。中華系が人口の7割を占めるシンガポールでは、ほとんどの人が中国語と英語を話せます。
外国人の私たちにはもちろん英語で話しかけてくれますが、盛り上がってくると中国語になるようです。もしあなたが途中から会話についていけなくなっても、焦る必要はありません。シングリッシュが聞き取れないのではなく、完全に違う言語を彼らは話しているのです。
ポイント:できるだけ英語か中国語で会話しよう
シンガポールにいる日本人は、日本人が集まる場やオフィスでは会話は自然と日本語になります。日本語がわからないメンバーが周りにいても、つい日本語で話してしまうんです。
しかし、これでは会話についていけないメンバーは疎外感を感じて「私の悪口言っているのでは」と悪い妄想をするかもしれません。
ちなみに日系企業は、シンガポール人に人気のない就職先なのですが、その理由の1つが言語です。「会議やちょっとした会話でも、日本人はいつも日本語を話している。コミュニケーションが取りづらいので欧米企業に転職したい」という声をよく聞きます。
これでは、せっかく日本に興味をもって日系企業で働いているシンガポール人スタッフに申し訳ないですよね。
また英語で話すのを心がけるだけでなく、彼らの言葉を覚えるのも距離を縮める有効な手段です。筆者の私は中国語は話せませんが、一言話してみると同僚はとても喜んでくれました。せっかくシンガポールに来たのなら、これを機に英語と中国語を学んでみましょう!
シンガポールのオフィス文化編
3. オフィスにいきなり獅子舞が現れる
2月になると、オフィスに獅子舞がいることがあります。特に事前にスタッフに知らされることはありません。気付くとロビーに豪華なランチが用意され、獅子舞が舞っています。
旧正月(春節)の時期になると、街はお祝いムード一色になります。英語ではライオンダンスと呼び、日本の獅子舞とは少し違います。オフィスに獅子舞。かなりシュールな写真が撮れます。
4. 同僚の名前がある日突然変わる
ある日突然、隣の同僚から「私、今日からアマンダだから」と言われることがあります。「え?どうしたの急に」と聞くと「だって営業成績が振るわなかったのは、前の名前が悪かったからでしょ?だから名前変えちゃった」という返事が返ってきます。
実は中華系シンガポール人の多くが風水を深く信奉しています。日本人の占いを信じる感覚とはレベルが違います。「売上を上げるために、風水的に良い名前に変えるのは当然」といったノリで、ある日同僚の名前が変わっても「そうだよね。良い名前じゃん!」と余裕の笑顔で返してあげましょう。
5. 「明日の出社は11時20分ね」と言われる
いつもは9時出社なのに、急に「明日は11時20分に来てね。それより前はオフィスに絶対入らないでね」と強く念押しされることがあります。11時20分とは中途半端ですが、そんなことが起きたときはほとんど風水と考えて良いでしょう。
「え、そんな急に言われてもお客さん来社のアポ入れちゃったよ!」なんて心の中で毒づかないようにしましょう。
ポイント:職場でもシンガポールの文化を尊重しよう
シンガポールは「風水の国」と言われるくらい、風水の存在が身近にあります。マーライオンも昔は別の場所にありましたが、風水的に良くないため今の場所に移されたようです。またシンガポール建国の父である李光耀も風水師のアドバイスに従い、幸運を呼ぶ八卦(はっけ)を1ドルコインのデザインに取り入れたそうです。
オフィス内でもいたるところで風水や中華系の文化を感じます。正直、同僚の名前が変わった日は戸惑いましたが、それだけ風水の思想を大切にしているということでしょう。
いくら歴史の浅い国とはいえ、シンガポールには独自の文化や習慣が存在します。私たち外国人がシンガポールで働く際は、やはりその国の文化や習慣を尊重すべきです。日本では考えられないようなことが起きても、相手を否定せずに楽しんで受け入れてることが大切です。
ファッションの違い編
6. ピチピチのボディコンで出社
シンガポールは一年を通して暑い日が続くため、基本的には薄着です。特に注目するのは女性の服装。80年代を一世風靡したボディコンのようなピッチピチのワンピースを着ている人を見かけます。
基本的に体のラインを強調するデザインで丈が短く素足。暑いからか、基本パンツやストッキングは履きません。最初は「ビジネスマナーとしてOKなの?」と疑問でしたが、誰も何も言いません。きっとこれがシンガポール・スタンダードなのでしょう。
7. 日本なら温泉に入れないくらいタトゥーが入っている
シンガポールではファッションでタトゥーを入れている人が大勢おり、なかにはかなり立派なタトゥーも。私がお世話になっていたホストファミリーのパパ(60代)も、全身にタトゥーが入っていました。
特に隠す素振りもなく、タンクトップの下から見事なドラゴンがチラ見え。日本だったら絶対に温泉には入れないだろうなと思っていたら、案の定「日本に旅行したときに温泉に入れなくて困った」と言ってました。仕事中はワイシャツの下に隠れていても、プライベートで会うとがっつりタトゥーが入っていて、驚くかもしれません。
ポイント:現地に馴染むには、現地の人と同じ格好をする
海外で働くとなると、どんな服装をすべきなのか悩む人もいると思います。私たちが外国人として海外で働くときには「おしゃれ」を意識するよりも相手が不快に思わない「身だしなみ」で服を着ることが大切です。シンガポールにはインド系やマレー系の人もいるので、相手に合わせた格好をするのは彼らの宗教や文化を尊重することになります。
ボディコンを着たりタトゥーを入れたりする必要はありませんが、シンガポール人と仲良くなりたければシンガポールっぽさを取り入れるのは有効な手段です。
私は普段ユニクロのクロップドパンツを愛用していますが、ある時お祝い事の際にピチピチのワンピースを着たことがありました。すると同僚から「スカート履いてる! 似合う!!」と絶賛の嵐。恥ずかしくて結局その1回しか着ませんでしたが、やはり同じ格好をすると喜ばれるようです。
仕事に対する価値観編
8. 「雨が降っているから遅れます」と言われても驚かない。
シンガポールでは「晴れのち曇りのち時々雨」のような天気がよくあります。快晴かと思えば急に激しい雨が降ってピタってやむ。そしてまた晴れる。
傘を差しても移動できないほどの激しい雨なので、リアルに足止めを食らいます。日本なら、ずぶ濡れになっても時間通りに約束通りアポに行きますが、シンガポール人は雨が止むまで待ちます。
そして意外と先方も「雨だとタクシーがつかまらないから仕方ない」と大らかに遅刻を受け入れてくれます。ヤキモキしているのは日本人の私だけだったとき、時間に対する感覚の違いを感じました。日本ではあり得ない理由ですが、もし「雨のせいで遅れるよ」と言われても寛容な態度で受け止めましょう。
9. 周りがどんどん転職していく
服装だけでなく、労働マーケットもバブル時代を彷彿させるシンガポール。働く側に有利な売り手市場が続いています。キャリアの価値観については欧米に近く、1社に長く勤務して昇給するより転職してキャリアアップを図るのが当たり前と考える人は多いようです。若い人は1~2年で職場を変えることもしばしば。
ちなみに私が勤めていた会社も、1年でほとんどの人が入れ替わりました。なぜこんなことが起きるのでしょう?それは次の10個目のポイントにもつながります。
10. 「仕事の動機は給料」ときっぱり言われる
シンガポール人に「あなたの転職の動機は何ですか?」と聞くと「もっと良い給料がほしいから」ときっぱり言われます。日本人からすると「たとえそうだとしても、そんなハッキリと言う!?」と面食らってしまうかもしれません。しかしそれには次のような背景があります。
ポイント:シンガポールは雇用制度や評価の考え方が日本とは異なる
シンガポールと日本では、雇用環境に大きな違いがあります。主な例には、解雇に対するリスクが挙げられます。むやみに解雇されることはありませんが、シンガポールは雇用側に有利な制度になっています。極端にいえば、成果が出てない人はクビにすることも可能です。
また評価軸も日本と異なります。日本では勤続年数や仕事への姿勢、プロセスなどが評価されますが、欧米の考えが強いシンガポールでは結果が何よりも重視されます。成果報酬のスキームも整備されていて、結果を出せば大きく稼げます。
このような雇用環境では、会社への忠誠心を育てるのは難しいのかもしれません。同じ業務内容なら、少しでも待遇の良い会社に移ってキャリアアップしたいと考えるのも、変ではないでしょう。現地の事情を知らずに「シンガポール人は忍耐力が足りない」「給料の話しかしない」と、日本人の価値観で一方的に判断するのは良くないでしょう。
シンガポールで自分に合った職場を探すには
シンガポールには独特の文化や特徴があり、働いてみると困惑するかもしれませんが、長期滞在者が多く日本人にとって生活しやすい環境といえます。
実際にシンガポールに移住する人は増えており、治安の良さや給与の高さ、生活環境の良さなどから転職先として人気が高まっている国の1つです。
シンガポールへの移住・転職に興味があるなら、現地に精通した人材紹介会社の活用がおすすめです。Good Job Creationsなら在住日本人のスタッフが中心となって、職探しから移住まで一貫してサポートします。
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ライター紹介
Rie Oshima / Writer
新卒で経営コンサルティング会社へ入社。その後、自身も現地採用としてシンガポールで就職し、採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、外国人材の日本就職支援に携わったのち独立。現在は、フリーランスとして採用支援やライターとして活動中。