シンガポールに移住・転職するメリットと注意点!ビザや条件も解説
シンガポールは治安の良さや高い生活水準、英語が公用語として通じることなどから、人気の移住先のひとつです。日本からの移住者も多く、特に働き盛りの会社員が新たなキャリアを求めて、シンガポールへ移住を考えるケースが増えています。
この記事では、シンガポールに移住するメリットや人気の理由、有効なビザ、後悔しないための注意点などを解説します。
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シンガポールは移住先として人気
シンガポールは東南アジアのマレー半島南端に位置する小さな島国で、一年を通して温暖な気候が続きます。気候の良さや税率の低さ、公用語が英語であることなどから移住者に人気の国です。
面積は約720平方キロメートルと東京23区よりやや大きい程度ですが、その小さな国土にさまざまな国籍の人々が集まる多民族国家です。多民族への寛容さも移住しやすい理由のひとつといえるでしょう。
また経済面に関してもシンガポールのGDPは高く、世界でもトップクラスです。多くの多国籍企業が拠点を構えており、キャリアアップを目指す日本人からも、転職先・就職先として人気が高まっています。
シンガポールに移住するメリット10選
シンガポールに移住する主なメリット、移住先として人気の理由を解説します。
- 治安が良い
- 気候が良く過ごしやすい
- 税率が低い
- 英語が通じる
- 医療・教育の水準が高い
- インフラが整っている
- 日本人が多い
- 人種差別が少ない
- 自然災害が少ない
- 周辺国に旅行しやすい
1. 治安が良い
シンガポールの治安は日本と同程度であり、世界的に見ても治安が非常に良い国です。犯罪率が低く「世界平和度指数調査」や「世界テロ指数(Global Terrorism Index)」などの調査を見ても、日本以上に治安が良いと評価されています。
ただし、観光地などではスリや置き引きなどの軽犯罪には注意が必要です。シンガポールの治安や気をつけることなどは、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
>>「【2024】シンガポールの治安が良い理由!治安の悪い場所や注意点も」
2. 気候が良く過ごしやすい
シンガポールは年間を通して温暖な気候で、寒い冬がないため非常に過ごしやすい環境です。平均気温は25度から30度程度で、雨季と乾季があるものの、極端な気温の変動はありません。基本的に35度を超えることもなく、穏やかな気候が続きます。
基本的には年間を通して夏らしい服装で過ごせますが、日焼け予防や冷房対策などは忘れないようにしましょう。シンガポールの気候や服装については以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
>>「シンガポールの季節ごとの服装事情!禁止されるファッションも解説」
3. 税率が低い
シンガポールでは、税率が日本よりも低く設定されていることも大きなメリットです。日本では所得税・住民税を合わせて最大55%課税されますが、シンガポールでの最大税率は24%です。
さらにシンガポールでは相続税や贈与税、キャピタルゲインが非課税であることも、移住先としてのメリットといえます。
(参考:IRAS「Individual Income Tax rates」)
4. 英語が通じる
シンガポールの公用語は英語であり、ビジネスや日常生活においても英語が広く使用されています。一方で「英語が堪能でないと生活がしづらい」というわけではありません。
シンガポールは多国籍からの移民が集まる多民族国家であるため、多少拙い英語に対しても非常に寛容な一面があります。
「英語に自信がないけどシンガポールに転職したい」という方には、以下の記事もおすすめです。
>>「シンガポールで英語不要の日本人求人はある?英語力ゼロで就職するには」
5. 教育・医療の水準が高い
シンガポールの学校は世界的に高い評価を受けており、国際的なカリキュラムを採用するインターナショナルスクールも多数存在します。高い教育水準で子どもを育てたいと考えるご家庭にはおすすめですが、学費が高い点には注意が必要です。
また、シンガポールの医療のレベルは非常に高く、高品質の医療サービスを受けられます。日系の病院も複数あり、もしもの時でも日本語で日本と同様の処置を受けられるでしょう。しかし、日本のような公的医療保険制度はないため、医療費が高額になることがあります。
シンガポールの医療・保険事情については以下の記事にもまとめているので、参考にして下さい。
>>「シンガポールの保険・医療費事情!日系病院や主な公的病院も紹介」
6. インフラが整っている
シンガポールのインフラは非常に整備されており、公共交通機関も充実しています。狭い国内中をMRT(地下鉄)やバスが効率よく運行しており、移動が非常に便利です。通勤時間も鉄道で15分程度という方は多く、日本のような満員電車になることもありません。
またインターネットや通信インフラ、水道、電気なども含め、世界的に見ても高い水準でインフラが整備されており、安定した生活を送りやすいでしょう。
シンガポールの交通・通勤事情は以下の記事でも紹介しているので、参考にしてください。
>>「シンガポールの鉄道、タクシー、バスなど交通・通勤事情を解説!」
7. 日本人が多い
シンガポールには永住者、駐在員を含め、多くの日本人が移住しています。2023年10月の調査では、3万1,000人以上もの日本人がシンガポールに住んでいることがわかりました。
シンガポールでは日本人コミュニティも形成されており、日本語での情報交換が盛んに行われています。くわえて日本食レストランや日系スーパーも充実しており、日本の食材や製品も簡単に手に入るでしょう。
海外生活で日本人や日本食が恋しくなることはよくありますが、シンガポールでは他国に比べそういった悩みも軽減できるでしょう。
8. 人種差別が少ない
シンガポールは狭い国土の中に、多様なルーツをもつ人々が生活しています。歴史の中で政府がさまざまな施策を行ってきた背景もあり、民族間差別を感じることはほとんどないでしょう。
宗教もそれぞれが尊重し合っており、インド系の寺院やイスラム系の寺院、中国寺院などが同じ通りに並んでいるエリアもあります。
9. 自然災害が少ない
シンガポールは地震や台風、洪水などの自然災害が非常に少ない国です。自然災害の多い日本よりも災害リスクが少ないことは大きな魅力といえます。
10. 国外旅行がしやすい
シンガポールのチャンギ国際空港は東南アジアのハブ空港として機能しており、インドネシアやマレーシア、タイ、さらにはオーストラリアなど近隣諸国へのアクセスが便利です。くわえて世界各国の飛行機が往来しているため、周辺国以外への旅行も非常にスムーズです。
シンガポールに移住する方法やビザの種類・条件
シンガポールに移住するためには、適切なビザを取得する必要があります。以下に主要なビザの種類とその条件を紹介します。
- 一般的な就労ビザ:EP(Employment Pass)
- 給与額がEPの水準に届かない場合:S Pass
- 投資家・起業者向け:Entre Pass
- 学生として移住:Student Pass
- 25歳以下ならワーキングホリデーも:Work Holiday Pass
- 配偶者への帯同:DP(Dependant’s Pass)
一般的な就労ビザ:EP(Employment Pass)
多くの駐在員や現地採用の日本人が取得しているのがEPビザです。専門職や管理職の外国人に発給されるビザで、月額給与が最低5,000Sドル以上必要です。
ビザ発給における審査では、給与以外にも高学歴である場合や国内に不足している職種であればポイントが加算され、企業が雇用する従業員の国籍の割合なども加味されます。
給与額がEPの水準に届かない場合:S Pass
S Passは、給与額がEPの取得水準に満たない、若い駐在員や現地採用の日本人に発給されるビザです。業界や年齢にもよりますが、最低でも月額給与が3,000Sドル以上必要です。
EPかS Passのどちらの発給を受けられるかは、SATと呼ばれる自己診断ツールで調べられます。あくまで目安ですが、興味があれば試してみてください。
>>「MOM: Employment / S Pass Self-Assessment Tool (mom.gov.sg)」
投資家・起業者向け:Entre Pass
Entre Passは起業家や投資家向けのビザで、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 起業家(Entrepreneur):政府系VCやエンジェル投資家などから投資を受けている、シンガポール政府がサポートする起業支援を受けている、顕著な企業経験があるなど
- イノベーター(Innovator):シンガポール国外に知的財産権に関連する事業をもつ、シンガポール高等教育機関などとの共同研究を行っている、顕著な実績があるなど
- 投資家(Investor):投資経験および、顕著な実績がある
ただしEntre Passの条件は、その時々の政策にも左右されるため注意が必要です。申請を検討する場合、詳細は以下のページを確認するようにしてください。
>>「MOM : EntrePass (mom.gov.sg)」
学生として移住:Student Pass
就職に関わらず移住を希望する場合、ひとまず学生ビザで移住してみるのもひとつの方法です。シンガポールの大学や専門学校への入学手続きを経ることで取得できます。
25歳以下ならワーキングホリデーも:Work Holiday Pass
18歳以上、25歳以下であれば、6か月間のワーキングホリデーで移住する方法も選択肢のひとつです。短期間の就労や移住体験ができるため、その後本格的に転職・就職するかどうか考えるために取得してみるのも良いでしょう。
ただし申請できるのは一定の大学に通う学生、または卒業生に限られる点に注意してください。
配偶者への帯同:DP(Dependant’s Pass)
月額固定給が6,000Sドル以上のEP、またはS Pass保持者の配偶者、および21歳未満の子どもには、帯同して移住するためのビザとしてDPが発給されます。期限はEP、S Passの有効期限に紐づいており、DPの就労には制限があります。
(参考:日本貿易振興機構「シンガポールの就労ビザ取得の概要とシンガポール人雇用促進について」)
シンガポールに移住するデメリット・後悔しないための3つの注意点
シンガポールへの移住を検討するなら、後悔しないためにもデメリット・注意点を把握しておきましょう。
- 物価・生活費が高い
- ルール・法律が厳しい
- ビザの取得が難しい
1. 物価・生活費が高い
シンガポールの物価は非常に高い傾向にあります。特にシンガポールの住宅市場は特に高額であり、多くの人がHDBと呼ばれる公共住宅に住んでいます。
HDBは比較的手頃な価格で住めますが、移住している日本人のなかにはHDBでルームシェアしている人も少なくありません。また、外食費や日用品の価格も高いため、生活費が東京よりも高くなることがあります。
しかしその分シンガポールは給与水準が高く、税率も低いため手取りとして残る金額は高くなりやすいでしょう。基本的に残業は少なく通勤時間も短いため、時間効率の良い働き方も期待できます。
2. ルール・法律が厳しい
シンガポールはルールや法律が非常に厳格で、違反すると厳しい罰則が科されます。例えば、公共の場所での喫煙や飲酒、ゴミの投棄は罰金の対象です。さらにガムの持ち込みや蚊が繁殖する状況を放置することなども禁止されており、悪気なく罰則を課せられる恐れもあります。
移住を検討するなら、事前にシンガポールの法律や規制をある程度把握しておくことをおすすめします。詳しくは以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
>>「【2024】シンガポールの法律・ルール|やってはいけないこと一覧」
3. ビザの取得が難しい
シンガポールのビザ取得は競争が激しく、容易ではありません。特に就労ビザの取得には高度なスキルや経験が求められるため、十分な準備が必要です。
ビザの申請は、現地の人材紹介会社などでサポートを受けられます。人材紹介会社では求人の紹介からビザ取得に必要な書類の準備、申請プロセスの支援を受けられるため、就労を目指す場合は活用も検討しましょう。
シンガポールで仕事を探す方法
シンガポールで働くためには日本の企業から駐在でシンガポールに行く方法や、現地資本のローカル企業、現地の日系企業で働く方法などがあります。
駐在であれば基本的に安定した住居や給与が得られますが、希望通り駐在員としてシンガポールに派遣されるかどうかはわかりません。
現地の企業であれば、日本から求人を探すことも可能です。自身で探すならJobStreetやJobsDB、LinkedInなどシンガポールの求人を探せるサイトを確認する方法があります。
おすすめは現地に精通した人材紹介会社を利用することです。前述の通りシンガポールの就労ビザの取得は簡単ではありませんが、人材会社を通すことでサポートが受けられ、その後の選考などに関しても手厚い支援を受けられます。
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シンガポールへの移住・転職・就職ならGood Job Creations
シンガポールは生活しやすい環境であり、移住希望者に人気の国です。高い給与水準や優れたビジネス環境が魅力であり、多くの人が新たなキャリアを求めて移住を検討しています。
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